産学連携授業「デザインマーケティング論」プレゼンテーションレポート
2014.01.28
1月15日(水)、本学ライフデザイン学部クリエイティブデザイン学科の坂手勇次教授が進めている産学連携授業の一つ、「デザインマーケティング論」の最終発表が行われました。
この授業は、(株)東北イノアック様が「防災減災商品の開発」をテーマに、若者からのアイデアが欲しいと復興大学に相談したことが発端。このテーマに坂手勇次教授から授業で取り組むことを提案され、クリエイティブデザイン学科の3年生が挑戦することになりました。
学生たちは、工場視察研修により技術や素材を学び、「被災体験の視点」でチームごとに討議を行い、個々にアイデアを展開、発表会では、自分たちのアイデアスケッチやコンセプトを記入したシートをもとにプレゼンテーションを行いました。
避難場所での歯磨きや簡易浄水器、ボタン付き伸縮布団やかまくら風マット、あったか靴下や災害時に使える救援ボール、ブランケットと同時に使えるおんぶひもなど、学生ならではの斬新なアイデアが数多く飛び出し、短時間での発表でしたが、大いに盛り上がりを見せました。
講評では、今回いろいろご支援いただいた(株)東北イノアックの代表取締役社長松田様をはじめ品質保証部長佐々木様、技術部長代理星様、(株)イノアックコーポレーションの渡辺様、(株)イノアックリビングの五十嵐様や、NPO法人未来産業創造おおさき加藤様より、"まだ粗削りながらも、社内にはないアイデアもあり今後も期待したい"旨のお話がありました。
また、本学の宮城光信学長、復興大学地域復興支援ワンストップサービス仙台センター佐藤事務長と職員より品評と励ましのコメントもありました。
来賓と学生参加による審査の結果、最も優れた研究室には(株)東北イノアック様から自社製品のまくらの贈呈がありました。
最後に、坂手教授からは、「被災・防災で学んだ事柄は介護にも活かせる発想。いろいろな所に展開できます。優れたビジネスとデザインは表裏一体であり二つの関係を理解し、今後のデザイン実習に展開してほしい」との総評がありました。
この授業は"防災減災市場のデザインマーケティング〜震災の実体験を生かすモノづくり〜"と題し、これまで8回シリーズで実施されてきました。現場実習や学外の方の意見に刺激を受け、学生たちはデザインマーケティングへの理解をより深める有意義な体験となったようです。