赤白の古道と石と古建築をめぐる巡見調査(塩竃市)
塩竃市指定有形文化財・勝画楼の保存修復から塩竃市海と杜の景観審議会まで、幾つかの関わりを重ねている塩竃市で、文化財等の保存活用を地域全体でどのように進めていくかといった取組に参画しています。今回は、建築史・産業史の要の一つである「塩竃石」に着目。これに携わった地元工務店や、石蔵の残る町家を見回ったほか、石材を産した元々の地形を俯瞰しました。
仙塩地方、ともいいますが、塩竃なくして仙台なし、といっても良いほど、塩竃は仙台からみても重要な港町です。このため、海と内陸をつなぐルートには幾つかの古道がありました。いわゆる塩竈神社門前のルートは「赤坂」と呼ばれ、もう一つ南に「白坂」があるのですが、この白坂と塩竃石の遺構が比較的近接していることから、今回は双方を巡見した。各種調査には、秋田県出身のゼミ3年生、Yさんが大活躍しました。
造家造景(大沼)研究室
2022.11.16 WED