卒業制作 華開く
(22-23, 年度越しの造家造景研究室その2)
2023年3月6日。嬉しいニュースが飛び込んできました。
Nagi くんの卒業制作「創遊の立体町家―名取増田クリエイティブホームズ」が、「日本建築家協会東北支部・東北学生卒業設計コンクール2023」にて「優秀賞(最優秀賞1名の次に授与された2名のうちの一人)」に選ばれました!
https://www.jia-tohoku.org/archives/4043
建築学科に比べて、設計製図の授業が不足しがちな当学科ですが、学科特有のフィールド調査を活かし、早くから目標を定め、地方市街地の都市構造を日本建築学会東北支部で報告してまとめあげた力作です。
なお、上記と同じように、学科を代表する作品に与えられるSD賞(制作編)には、Yuika さんの卒業制作「風の子虎の子―中新田子ども火防祭と建築遺産 寅や の再生―」が選ばれました!
中新田の新たな文化拠点・工藝藍學舎の建築史・再生プロセスを、やはり日本建築学会東北支部で報じたうえで、このテーマに出会いました。
いっぽう、Yuina さんは、同じ学会において宮城県美術館の保存運動にみる市民の価値構造について報じ、とくに「建物と周辺環境」に着眼します。郷里に近い岩手県金ケ崎町の文化財、軍馬の郷資料館(陸軍軍馬補充部官舎であった洋館群)に着目。ここを音楽合宿の拠点として再生する提案をまとめあげ、金ケ崎町で報告したところ、地元紙にも掲載されました。
さらに Mai さんは、近年ゼミを挙げて通い、お世話になっている宮城県丸森町のなかで、とくに廃校活用問題が浮上している大張地区に着目。養蚕、伊達冠石から佐藤忠良の父の生家まで、文化芸術系のコンテンツが満載であることに鑑みて「大張美術館構想」を提案し、河北新報でも採り上げられました。
ほかにも充実の卒研が盛りだくさんの2022年度でした。
みなさんの活躍に感謝。これからの活躍に期待。