心のよりどころを将来へ

登米市南方町大嶽山興福寺

令和5年度卒業論文:

登米市南方町大嶽山興福寺書院及び庫裏の修復保全に対する地域意向調査

でも採り上げた、登米市南方町の大嶽山興福寺。

造家造景研究室では、その修復保全計画のご相談を受け、建築家の阿部正非常勤講師とともに調査計画にあたっています。

春彼岸法要の行われた2024/3/17には、その計画概要をお話しする機会がありました。

ささえあうコミュニティ、そこに寄せられるおいしい精進料理、さらには雅楽演奏まで。

地域が、肩肘張らずに、たのしく「よりどころ」を囲み続ける。

現代にあってもなお、このようなつながりが維持されていることは注目されます。

4/23には、コロナ禍で中止となっていた「稚児行列」が復活。

神仏に近い清らかな子どもたちが装束を着て里に下りてくる。それを民が導き、あがめながら、稚児の成長をも祈るという祭事です。こうした姿は子どもたちの脳裏に焼き付くことでしょう。

5月からはさらに調査を本格始動させています。

この大切な場所の持続に貢献できればと考えています。

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